知らなかった!それも間食なの!?

間食について正しい知識をつけ、健康的に取り入れていくためにはどうしたらいいのか? についてお伝えしていきます。ぜひ、今日から日常で活かしてみてくださいね。

え?間食って、お菓子のことだけじゃないの?

間食って、どんなものを指すと思いますか?

「間食って、昼間に食べるお菓子のことを言うんでしょ?」
いえいえ、実は〝間食〟は朝・昼・晩の食事以外に摂取する、エネルギー源となる食べ物や飲み物のことなんです。具体的なものを例に挙げると、お菓子・ジュースやお酒・果物・サンドイッチやおにぎり・菓子パン・ファストフードなど、様々です。
とてもよくあるお話なのですが、健康相談の際に食事や間食の事情について「間食はいつ、どのくらいしていますか?」とお聞きすると「間食は全くしないです。」とお返事をされた方であっても、さらに具体的にお話を伺ってみると、3食のタイミング以外で甘く味付けされた飲み物や、ちょっと小腹がすいた時にカバンやデスクの中に保管してあったお菓子を食べたている方がいらっしゃいます。
また、夕食後、寝る前までの間にお酒を嗜んだり、アイスやスナック菓子を食べている方も少なくありません。
保健師の私も日常的に間食をしますし、なにも間食をするのは体に悪いからやめましょう!というお話ではありません。まずは、普段皆さんが朝・昼・晩の3食の食事以外に、いつ・どんなものを・どのくらい飲んだり食べたりしているのかを思い起こしてみましょう。

ところで、間食の役割ってなに?

間食にはどんな役割があるのか、ご存じですか?

間食の役割は何かというと「食事だけでは摂取することができない栄養素を補う」という役割があります。
そして、単に栄養を摂ることを目的とするのではなく、好みの物を食べたり飲んだりすることを楽しみ、リフレッシュしたり生活自体に潤いを与える、という役割もあります。
ただし、ここで問題があります。
生活自体に潤いを与える役割があるとはいえ、好きなものを好きなだけ食べたり飲んだりしていては、カロリーを摂りすぎたり、糖分・塩分・脂質を摂り過ぎることによって、肥満や生活習慣病につながる可能性もありますよね?
間食は、日常に潤いを与えたり栄養補給を行うという役割があるからこそ、間食をきっぱりやめる必要はないですし、その分、私たちは今ある健康を維持して病気にならないよう、間食と上手に付き合っていく必要があるんです(*^_^*)

ヤバイじゃん!それ、そんなにカロリーあるの!?

日ごろ皆さんが間食で食べ飲みしているもののカロリーって、知っていますか?

農林水産省の食事バランスガイドによると、1日当たりのお菓子や嗜好飲料は、1日200㎉程度を目安にするよう記載があります。性別・年齢・身体活動量・体格指数(BMI)によっても異なりますので、あくまでもひとつの目安が1日200㎉ということです。
先ほど、日ごろ食べたり飲んだりしている3食以外の間食について思い起こしていただきましたが、それではみなさんが日常的に食べたり飲んだりしている間食はどのくらいのカロリーかご存じですか?
「カロリーなんて気にしてなかったから、いつも買うあのスナック菓子のカロリーなんてわかんないや。」という方もいると思いますので、そんな方のために、間食の王道!ともいわれる商品のカロリーについていくつか挙げてみますので、予測しながら読み進めてくださいね。

例えば、じゃがいもを薄くスライスし、油で揚げて味付けをしたスナック菓子。A社の1袋60ℊの商品のカロリーは、337㎉です。
次に、小麦粉の麺を油で揚げて乾燥させ、カップにお湯を注いで3分程度待つだけでスープに入った麺を食べることができるもの。B社の1個78ℊの商品のカロリーは、351㎉です。
最後に、ナッツがチョコレートでコーティングされているお菓子。C社の1箱86ℊの商品のカロリーは、492㎉です。

はい、間食の王道商品を3つ挙げましたが、カロリー予測は当たっていましたか?約18年間、保健師と看護師をして沢山の方からお話をお聞きしている私の印象ですが、日常的に(無意識に)間食する習慣のある方は、1日200㎉におさまっていないことが多いかもしれませんね。
さて、皆さんが間食で口にしているもののカロリーはどのくらいですか?1日の目安である200㎉前後でおさまっているでしょうか?

じゃあ、賢く付き合うためにはどうしたらいいの?

今ある健康を保ちつつ、間食を上手に賢く取り入れていくための方法やポイントはたくさんあるのですが、たくさん挙げても覚えきれませんよね。ですので、これから大事なポイントを3つだけお伝えします。

《間食と付き合うための3つのポイント》
①1日の間食は、200㎉を目安に楽しみましょう
②間食をするのなら夕食後ではなく、日中の活動時間内に楽しみましょう
③間食のカロリーを摂り過ぎた時には、他の日に間食する機会や量を調整したり、活動時間を一週間単位で増やして、エネルギー消費する意識と心がけをしましょう

これらの間食の付き合い方、実は、日ごろからできる範囲で健康管理を行っている、保健師の私が実践しているものでもあります。まずは無理のない範囲で基本を固めて、楽しみながら間食とつきあっていきましょう♪

健康は、失った時にお金では買い戻せない、あなた自身の〝資産〟です。
間食を制限するという意識ではなく、自分の健康のために賢く、楽しく付き合っていくためにどうしていくかという視点で間食とつきあっていただけると、皆さんの健康を守る保健師として大変うれしく思います。

参照
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト ℮-ヘルスネット(情報提供)
農林水産省 食事バランスガイド

株式会社M&Pラボラトリー 保健師 Murakami

文責:保健師 Murakami
Blog ラブ♡健幸



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