相談しにくい〝体のにおい〟

デリケートな話題なので、なかなかオープンにお話をしにくいことってありますよね?
今回は、なかなか人には相談しにくい〝体のにおい〟について、知ってみましょう。

そもそも、体のにおいって、なんなの?

多くのにおい物質は〝生物〟から出てきます。

においは、代謝によって産生される物質に含まれている揮発性(常温で蒸発しやすい性質)の成分で、目で見ることはできません。

生きとし生けるものは代謝をしているので、においがまったく無い人は存在しません。
そして代謝は、生物によってそれぞれ違うため、人間と犬や猫のにおいは違いますし、木や花などの植物はぜんぜん違うにおいがします。

においの種類って?

私たち人間の体のにおいには、種類があります。
どんな種類があるかというと、代表的なものは以下のようなにおいです。

・遺伝や、年齢を重ねることによって出るにおい
・脇や足、頭皮、口臭などのにおい
・ストレスや疲れなどの要因によって出るにおい
・病気が隠れているにおい  など

これらのにおいは、大きく2つに分けることができます。
遺伝や年齢などの自力では変えられない要因のにおいと、それ以外にストレスや疲れ、病気、生活習慣が関係しているにおいです。

強いストレスがかかる状況では、硫黄化合物系のにおいが発生するという研究結果もありますし、意外なところとしては、病気が隠れているにおいなどがあります。
私たち人間が病気になると、身体は細菌やウイルスに対抗するために〝代謝を変化させる〟ので、実は体臭も変化します。

病院で看護師をしてきた経験からお伝えすると、病気によるにおいの変化で一般の方でもわかりやすいものとしては、がんの方や、肝臓病の方、糖尿病の方などです。
病状が進行すると、体臭や口臭の変化を感じやすくなる傾向があります。

他にも、においは疲労によっても変化するというのをご存じでしたか?
疲労によって肝臓の機能が低下すると、肝臓でアンモニアの分解が滞るため、血管から皮膚の表面にアンモニアが出てしまいます。

疲労やストレスに まつわるにおいは、血液由来のにおいですので、体の内側からしみ出してきます。
そのため、皮膚表面を洗ったり、拭いたりするだけではにおいは落としきれません。
気になるにおいを強くさせないために、まずは疲労やストレスをため込まない生活習慣を心掛けることも大切ですね。

気になるにおいのチェックポイントって?

においが気になったら、下記の➀~③のポイントを確認してみましょう。

➀持続的?それとも一時的?
常ににおうのか?それとも、どんな時ににおいが強くなるのか?を確認しましょう。

②第三者から「におう」と指摘された?
指摘されたのであれば、自分だけでは気づくことが難しい、なかなか言いにくいことを伝えてくれた勇気ある人に素直に感謝してみましょう。
そして、指摘してくれたその人だけが感じたにおいなのか、それとも他の複数人が感じるにおいなのかを確認しましょう。

③どこがにおうのか?
どこのにおいが強いのか?を確認しましょう。

においが気になる時は、これらの3つのポイントを客観的に確認してみてくださいね。
自分だけでは気づけないことも多いので、信頼できる、身近な人に協力をお願いするのもポイントです。

においが強い時はどうすればいいの?

最後に、部位別のにおい対策や、受診すべき診療科についてお伝えします。

【脇・足・頭皮など】
対策として、まずはにおう部分を入浴などで清潔に保ち、制汗剤を使用してケアしてみましょう。
それでもにおいが気になる時には、皮膚科などを受診することをおすすめします。
においの元が脇の場合、専門医にわきが(腋臭症)と診断されると保険適応で処方や注射、手術などを受ける手段もあります。
一度、皮膚科を受診し、専門医に相談してみるのも方法のひとつです。

【体全体】
からだ全体からにおいがする場合は、病気が隠れている可能性もあります。
内科や、総合診療科を受診しましょう。

【口臭】
口のにおいが気になる場合、歯周病や胃腸障害、口の中が清潔に保たれていない可能性があります。
衛生面以外にも、病気によって口臭が強くなっている可能性もあります。
歯磨きやオーラルケアを丁寧に行い、それでも改善しない場合は、歯科受診や、内科・総合診療科を受診しましょう。

【尿】
その時に口にした飲食物によって、においを生じることもあります。
個人差はありますが、アスパラガスやワインなどは、においが強くなる傾向があります。
それ以外にも、持続的ににおいを感じる場合は、なにか病気が隠れている可能性もありますので、内科や総合診療科を受診しましょう。

デリケートな話題だとオープンにお話をしにくいとは思いますが、まずは生活習慣に気をつけながら、過度に気にしすぎないように過ごしてみてください。
強いにおいが続くようであれば、あまり悩みを抱え込み過ぎずに、専門医に相談してみてくださいね!

《参照》
e-ヘルスネット[情報提供] 口臭の原因・実態
一般社団法人日本形成外科学会 腋臭症
株式会社マンダム研究開発情報 30~40歳代男性特有のミドル脂臭の正体
生物化学研究所東京大学大学院農学生命科研究科応用生命化学専攻「においの科学のウソ・ホント」
Beyond Health「体臭」を生体情報として本格活用する時代へ


株式会社M&Pラボラトリー
文責:保健師 Murakami
村上 舞 lit.link(リットリンク)



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