自分のことは案外わかっていない”自己理解”とは

進路などを決めるとき「自分には何が向いているのかな?」などと考えることは良くあります。
結論を出す際に、一つの指針になるのが“自己理解”なのです

自己理解とは

 

カウンセリングは、相談を伺うことは勿論ですが、相談者の背景を知ることも重要になります。
それは、人により価値観や受け取り方、その人の特性やストレス耐性などが違うことから、その人に合ったアドバイスが必要になるからです。
しかし、相談者が自分のことを良く分かっていない(自己理解ができていない)ことも非常に多くあります。
カウンセラーは相談者に話してもらうことにより、自分と言う人間を整理し、自己理解を深める手助けを行っていきます。

では、何故自分のことなのに理解ができていないのでしょうか?

今回は、自己紹介を例題に説明していきたいと思います。
「あなたはどんな人ですか自己紹介をして下さい!」と言われると苦手意識を持たれる方は結構居られるのではないでしょうか?
しかし「Aさん(友人)がどんな方か紹介してください」と言われると案外簡単に紹介できたりしませんか?
また、Aさんがあなたの事を紹介してくれた時「う~ん、ちょっと違うんだけどな・・・」と少し違和感を覚えることは無いでしょうか?
これにはちゃんと理由があります。

イメージしやすく友人Aさんがあなたを紹介してくれた場合で考えてみたいと思います。
Aさんがあなたのことを知っているのは、あなたがAさんに見せている一面です。
しかし、あなたが家族や恋人、上司や先輩、同僚、後輩、その他の人に見せている一面は、Aさんに見せている一面と全て同じでしょうか?
多分Aさんに見せていない一面もあると思います。
しかし、Aさんはあなたの一面しか知らない訳ですから、その一面のみを紹介します。
しかしあなたは自分の多面的な部分が分かっているので、一面だけを紹介されると違和感を覚えてしまうと言うことなのです。
つまり、自己紹介においては、自分の多面性や相反する面もあることから断定することが難しく、自己紹介があいまいになってしまうと言うことなのです。

だって、どれも本物の自分なんですから。

このようなことから、自分と言う人間を「こうなんだ」と決めつけることは非常に難しく、また、決めつける必要も無いと思います。
しかし

あいまいな部分を少し整理し、自分の癖や特性、強みや弱み、得意や苦手などを整理することにより、得意や強みを伸ばしたり、苦手や弱みを避けるなど対策しておくことで、自分の将来の方向性を決めたり、ストレスを溜めないようにすることもできるのです。

自己理解はカウンセラーに相談することで多角的に深めることもできますが、インターネット上の性格診断や、紙に自分の強みや弱み得意や苦手を書き出すことでもある程度整理はできます。一度、自己理解について考えてみるのも良いかも知れないですね。

【文責:Nakaya(M&Pラボラトリー主任カウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,800名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。



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