「3人のレンガ職人」に学ぶ『目的が変われば意識が変わる』

皆さんは「3人のレンガ職人」と言う話をご存じでしょうか?
ご存じの方も、初めての方も「自分はどのタイプかな?」と自分に置き換えて読んでいただければ思います。

3人のレンガ職人

旅人が、田舎の道を歩いていると
男が、辛そうな顔をしてレンガ積みをしていました。
旅人は男に、「何をしているのですか?」と尋ねました。
男は「見ての通りレンガ積みさ!俺は朝から晩まで、暑い日も寒い日も一日中レンガ積みをしているのさ」
「腰は痛くなるし、手もボロボロさ、もっと楽な仕事をしている奴はたくさんいるのに、俺は本当についてないのさ!」
旅人は、男に慰めの言葉をかけてまた歩きだしました。

しばらく歩くと
別の男が、またレンガを積みをしていました。
しかし、先ほどの男のように辛そうには見えませんでした。
旅人はこの男にも「何をしているのですか?」と尋ねました。
男は「レンガを積んで壁を作っているのさ」と答えました。
旅人が「大変ですね」と声をかけると、
男は「そんなことはないさ、ここでは仕事を見つけるのは大変で、仕事があるだけもありがたいことなのさ」
「おかげで、俺は家族を養うことができているんだ」
旅人は、男に励ましの言葉をかけてまた歩きだしました。

しばらく歩くと
また別の男が、レンガを楽しそうに積んでいました。
旅人はこの男にも「何をしているのですか?」と尋ねました。
男は「俺たちは歴史に残る大聖堂を作っているのさ!」
旅人が「大変ですね」と声をかけると
男は「とんでもない!俺たちが作った大聖堂で、多くの人が祝福され悲しみがはらわれるんだ」
「俺たちは素晴らしい仕事をしているんだよ!」
旅人は、男に感謝の言葉を残して、明るい気持ちで歩き出しました。

話を読んでいただいただけで、何を伝えたいか?と言うのは分かっていただけたと思いますが
「同じことをしていても、目的を持つか持たないかで人生が変わってくる。だから目的意識を持って行動しましょう!!」と言うたとえとしてよく引用される話です。

なお、この話には10年後の後日談があります。
1人目のレンガ職人は、10年後も、相変わらず同じレンガを積む仕事を、愚痴を言いながら続けていました。
2人目のレンガ職人は、危険が伴いますが、給料の上がる屋根に上がる仕事をしていました。
3人目のレンガ職人は、現場監督に昇進し、部下の育成なども任されていました。

10年後の話を聞いていただいて「そうはうまくいかないよ」と思われますでしょうか?
では、あなたが社長であれば、どの職人を雇いたいと思いますか?どの職人にリーダーを任せたいですか?
1人目のレンガ職人に、後輩の育成を任せたら、仕事の愚痴ばかり言って、後輩のモチベーションも下げてしまうかも知れませんね。
2人目のレンガ職人であれば、真面目に家庭を大切にして働いてくれるのは良いことですが、報酬などの条件の良いところへ転職していくかも知れませんね。
3人目のレンガ職人であれば、目的意識や仕事のやりがいなども後輩に伝えてくれて、後輩のモチベーションも上げてくれそうですよね。

このように「目的が変われば意識が変わる」と言うのは、自分の意識が変わるだけでなく、社長や後輩など周囲の人にも影響を与える可能性もあると言うことなのです。

「いや~、自分は今のままで十分なので・・・」と
自分から変化や環境を変えたくないと思っている人もおられるでしょう。
しかし、時代の流れに対応するために変化を余儀なくされることも増えています。

例えば、日本を代表する大手企業のFフィルムは企業名の通り、以前のメインの仕事は写真のフィルムメーカーでしたが、写真で培ったナノ技術を活かして、化粧品業界に参入されました。
今ではコマーシャルなどから、若い人には化粧品メーカーのイメージの方が強いかもしれませんね。

ここからは、私の憶測の話ですが・・・
Fフィルムの会議で「化粧品事業に参入しようと思う」と言う話が出た時、反対された方もおられたのではないでしょうか?
そして、反対している意見が決定してしまったとき、反対していた人のモチベーションは低下してしまったかも知れませんね。
また、フィルム事業部にいた人が「来月から君は化粧品事業部ね!」と言われ「いやいやちょっと待ってくださいよ、私は化粧品なんて興味ないですから」と嫌々移動された方もおられたかも知れませんね。

このように、自分が求めていなくても時代の流れや社会情勢により、変化を余儀なくされることは、これからも多くあると思います。
しかし、そうなった際に嫌々仕事をするのか、やるならやるって割り切って仕事に取り組むのかによって、意識も行動も変わってくるでしょう。
また嫌々やっていると精神衛生上も良くないですよね。

いかがでしたでしょうか?
今のあなたは、どのレンガ職人のタイプでしょうか?
また、あなたは将来どのレンガ職人のタイプになりたいですか?

【文:Nakaya(M&Pラボラトリー/チーフカウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,500名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。

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