睡眠障害の中で、高い頻度で発生する睡眠時無呼吸症候群とは? ~Part2~

前半のPart1では、睡眠時無呼吸症候群の症状や受診のきっかけ、未治療のまま放置することでの危険性についてお伝えしました。
Part2では、医療機関の受診と治療法に関してお伝えしていきます。

医療機関を受診したら、どんなことをするの?

身近な方に無呼吸やいびきを指摘されて、睡眠時無呼吸症候群かもしれないと、医療機関を受診したら、その後どんなことをするかご損じでしょうか?

専門の医療機関を受診すると、問診や診察を受けて、まずは検査を行います。
検査は、主に以下の3つです。

➀終夜パルスオキシメトリー検査
 指先にセンサーを取り付け、睡眠中の血液酸素の値を測定する検査です簡易的な検査で痛みもなく、ご自宅で行います。

②簡易睡眠検査
 これもご自宅で行う検査で、1つ目の、終夜パルスオキシメトリー検査と同時に行う検査となります。検査方法は、寝る前に鼻センサーを取り付けて、鼻呼吸といびきのデータを測定します。

③終夜睡眠ポリグラフィー検査
 まず、自宅で一晩中の記録をとって調べた結果、状況によってはさらに詳しく調べる必要がある場合、医療機関に1泊して、睡眠中の検査をします検査の内容は、眼球運動や脳波、筋電図、呼吸状態などです障害の原因を詳しく調べて、睡眠の質や呼吸状態とどのような関係があるのかを正確に判定します。

検査自体、痛みや苦痛を伴うものではありません。
睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思ったら、まずは医療機関を受診し、検査を行ってみると良いでしょう。

どんな治療法があるの?

自宅や医療機関で詳しい検査を行い、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、治療に移ります。
先にお伝えしますが、現時点では、睡眠時無呼吸症候群の治療薬はありません。

軽症から中等症の場合は、睡眠中にマウスピースを装着する治療法もあります。
中等症から重症の場合は「持続陽圧呼吸療法」といって、「CPAP=シーパップ」で治療を行います。
CPAPは1998年から保険診療となっており、医療機関から治療機器を借りて、眠る時に毎晩使用します。

CPAPはどんな治療機器かというと、まず、寝る時にマスクを装着します。
呼吸を感知し、血液中の酸素が低下しない様に、マスクについているチューブを通して 空気が送り込まれます。
その風圧で気道の閉塞を防ぐ、というものです。

治療機器を装着することで、睡眠中の無呼吸は起きなくなり、睡眠の質が向上します。
CPAP機器を装着しているときのみ有効な治療法なので、毎晩続けていくことが大事です。

睡眠時無呼吸症候群を放置して重症化すると、高血圧や糖尿病、心臓病などの生活習慣病との関連が報告されています。
医師や、睡眠の専門家にアドバイスを受け、正しい治療を行い、健康的な生活を送ることが大切です。

原因が肥満の場合は、気道が脂肪で圧迫されやすいため、減量に取り組むことで睡眠時無呼吸症候群は軽減することがあります。
CPAP機器を使用しているから大丈夫!と思わず、根本となる生活習慣を整えて過ごしていきましょうね。

生活習慣の改善に関してご相談等ありましたら、健康相談を担当させていただいています保健師にご相談ください。

〈参考〉
一般社団法人日本呼吸器学会
2023 年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン
℮‐ヘルスネット 睡眠時無呼吸症候群 / SAS


株式会社M&Pラボラトリー
文責:保健師 Murakami
村上 舞 lit.link(リットリンク)

睡眠時無呼吸症候群とは? ~Part1~



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