「始める」「続ける」より「やめる」方が難しい『プライベート編』

皆さんこんにちは。
前回は“「始める」「続ける」より「やめる」方が難しい『仕事編』
について説明させていただきましたが、今回は『プライベート編』です。
『仕事編』でも説明させていただきましたが、時間は有限なものです。何かを始めようと思えば、何かをやめなければ時間を作ることはできません。
しかし、人や会社もそうですが、一度始めてルーティン化してしまうとなかなかやめることができなくなってしまいます。
そして、あまり効果が無いような事でも「始めてしまったことだから」「ずっと続けていることだから」などと、「惰性」で続けてしまっているものも多くあると思います。
場合によっては、やめると言う思考すらなくなってしまっているかも知れないですね。
そのため、日々のルーティンに追われ、自分の時間を忙殺してしまったり、何か始めたいことがあっても「時間が無いので」と諦めてしまってはいないでしょうか?
このような時間を見直し、限られた時間を有意義に過ごしていとは思われませんでしょうか?
では、どのようなことを見直せば良いのか?やめる候補について説明したいと思います。

プライベートの時間でやめる候補

①好きなことをやめる
これは「どうして⁉」と思われたかと思います。
しかし、好きだと思っていることでも「本当に好きなのか?」「なんとなく続けてない?」「これをやめたらどう変わるのか?」と考えてみてください。
例えば、車好きだと言う人がマイカーを手放して、カーシェアに切り替えたらどうなるでしょうか?
サンデードライバーであれば維持費は確実に安くなるでしょうし、状況に合わせた車を借りることができるのはすごく便利だと思います。また、色々な車に乗れるのも楽しいかも知れませんね。
「案外アリ」「車好きは、マイカーを持っているのは当然と思っていたのは誤解だった」と思われるかも知れませんね。
また、「好きなことをやめる」ことを考えれば、他のやめようかと検討していることのハードルが大きく下がります。やめるかどうかは別にして考えてみる価値はあります。
②毎日やっていることをやめる
これは、家事などが代表的なものになりますが、自動化やアウトソーシングできるものは活用しましょう。掃除であればロボット掃除機の購入やハウスクリーニングの利用などです。コストはかかるかも知れませんが、労力や時間を削減し、自分の時間を得ることができますよね。
他には「あそこのスーパーは30円引きだから・・・」と往復30分かけて移動したりしていないでしょうか?30円であなたの時間が30分増えるのであれば安いと思いませんか?
ただし、30円安く買えたことでの達成感やモチベーションの向上が得られているのであれば、それはアリだと思いますので、無理にやめる必要はありません。
③人間関係をやめる
やめると言えば極端に聞こえるかも知れませんが、これは整理すると言うことです。人間関係を整理することができれば、あなたは多くの時間を手に入れ、多くのストレスから解放されることでしょう。
人間関係は、自分に大切な人間関係が1割、不要な人間関係が1割、どちらでもない人間関係が8割とも言われています。
先ず、不要な人間関係は即刻やめましょう。問題は、どちらでもない8割の人間関係です。ここを整理することで、無駄な時間やストレスは大きく削減できます。
人間関係をやめると言っても、あなたから「やめます!」と宣言する必要はありません。あなたが「参加したくない」「気を遣う」と思う誘いを断り、必要以上の関係を断つことです。
「嫌われるのでは?」と心配されるかも知れませんが、最初のうちだけです。3カ月もすれば多くは自然消滅しているでしょう。
そして、あなたにとって無駄だった時間は大きく節約できます。その時間を、大切な人間関係の人と過ごすことや、有意義に過ごすことの方がよほど実のあることだと思いませんか。

私自身の例

過去にやめたことは「タバコ」です。30代まで1日2箱吸っていましたが、完全にやめました。
お金は確実に節約できましたし、健康面は比較ができないので何とも言えないですが、多分吸わない方が良いのだろうと思います。
「パチンコ」もやめました。私は入出金帳を付けていて負け越していましたので、私のような人間は一刻も早くやめた方がいいと思います。また「プラスマイナス0」と言われる方もおられますが、時間や労力を考えるとやめた方がいいと思います。
他には「アルコール」これはまだやめれていません。自分では「タバコはやめれてもお酒は無理」と言っていましたが、以前病気になった際1か月間ノンアルビールで過ごすことができたので、多分やめれると思います。
アルコールをやめることで得られるものは、お金や健康、睡眠の改善などを得ることができると思います。
そして、私が好きで今も続けているのが「バイク」です。16歳から乗り始め、私の一番の趣味でストレス発散にもなっているので多分やめることは無いと思います。しかしバイクをやめて得られることを考えると、維持費が無くなる。交通事故のリスクが減る。家族の心配が減る。このように考えると自分だけでは済まないリスキーな趣味なのかも知れないですね。
最後に、人間関係においては、大切な人間以外の関係はやめました。会社の飲み会でも気乗りしなければ参加しないですし、バイクも群れて走るのは他人に合わせないといけないので好きではありません。基本ソロツーリングです。
私以外の例でも「SNSをやめた」「テレビを観るのをやめた」「スマホをやめた」「都会に住むのをやめた」などで自分の時間を見直したと言う方もおられます。

空き時間ができても良い

何かをやめることにより、空き時間ができても良いと思います。その時間で新しいことを始めなくても、心身をリラックスさせたり、自分の今や将来について考えたりするのも良いでしょう。それは心の余裕になります。
また「やめる」と言うことに抵抗がある方は「やめる行為を始める」と考えるのも良いと思います。
そして「やめることで気づき」もありますので、一度考えてみることをお勧めします。

最後に質問

私がカウンセリング中に、少しいじわるな質問をすることがあります。
「あなたの1年間を、私にいくらで売ってくれますか?売った時点であなたは1歳年をとります」
さて、あなたはいくらで売ってくれますか?
この質問には、多くの方が1億円やそれ以上の金額を言われます。
つまりあなたは、自分の時間にはそれだけの価値があると思っている訳です。その価値ある時間を有意義にするために見直してみてはいかがでしょうか?


【文:Nakaya(M&Pラボラトリー/チーフカウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,500名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。

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