リモートワークで増えるハラスメント(リモハラ・テレハラ)

新たな社会問題リモハラ・テレハラ

新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務(リモートワーク、テレワーク)が増えたことにより、リモハラ(リモートワークハラスメント)、テレハラ(テレワークハラスメント)が新たな社会問題として浮上して来ています。

自宅のオンラインミーティング環境

政府から、テレワークの導入が推奨されていますが、果たしてテレワークの環境が整っているという人は、どれだけ居られでしょうか?
ほとんどの方が、机と椅子がある場所と言うことで、ダイニングテーブルなどで仕事をされているのではないでしょうか。
しかし、それはまだよい方だと思います。弊社のスタッフにおいても、座卓しかない為、長時間の業務には支障をきたすとの声があがっています。
簡易テーブルや椅子を購入しようと思っても、どこも品薄状態で入手困難な状態になっているとのことです。皆さん考えることは同じなのでしょう。

このような状態では、オンラインミーティングで背景に生活感が映り込むのも致し方ないことだと思います。
また、家族の動線上でしか仕事ができないとなると、オンラインミーティングを行っている最中に家族が後ろを行き来するのも、やむを得ないことだと思います。

リモハラ・テレハラとは

そのような状況下で、ハラスメントとして浮上してきたのが「リモハラ」や「テレハラ」です。

・オンラインミーティングの際に、背景に映る部屋の様子や、服装、化粧について詮索やダメ出しをしてくる。
・仕事の名目で、必要以上に二人きりでのオンラインミーティングを求めてくる。
・集団でのオンラインミーティング中でも、ミーティングに関係のないことで個別チャットを送ってくる。
・生活音や子供がうるさいことへのダメ出し。
・Wi-Fi環境が整っていないことへのダメ出し。

一例ですが、このような行為が相手に不快感や嫌悪感を与えてしまうと・・・
「セクハラ」や「パワハラ」「モラハラ」に該当してきます。

例えハラスメント研修を受講していても、直接顔を合わせない、身体に触れることもないオンラインと言う特殊な環境下で、認識や意識も低下してしまうのでしょう。
そのため各自が、オンライン上でもハラスメントになることを認識することが重要だと思います。
さらに、オンラインミーティングは録画や録音もできることを認識すると「リモハラ」や「テレハラ」は少なくなると思います。

オンラインミーティングの対策とマナー

オンラインミーティングのアプリによっては、背景をぼかしたり、バーチャル背景を読み込む機能などを有するものもありますので、積極的に活用していきましょう。しかし、カメラの性能が低かったり、人物と背景のコントラスがはっきりしていないと機能しない場合もありますので事前に確認が必要です。
また、オンラインミーティング中に、生活音をなるべく入らないようにするには、自分が発言する時以外は「ミュート」を選択し、マイクを切っておきましょう。
また、「イヤホンマイク」なども用意が必須です。PCのスピーカーから出た音を、PCのマイクが拾ってしまうと、ハウリングを起こしてしまいます。
ノイズキャンセラー機能付きの、イヤホンマイクがベストですが、今は入手困難になっています。

最後に

テレワークになることで、コミュニケーションは、より取りにくくなります。そのため、いつも以上のコミュニケーションが必要になってきます。だからこそ、コミュニケーションの取り方に、より配慮が必要になってくるのです。
オンライン飲み会などで、コミュニケーションをとることは良いことですが、くれぐれも無理強いやハラスメントにならないような気配りが必要なのです。

【文責:Nakaya(M&Pラボラトリーチーフカウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,800名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。



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