えっ!?私たちは平均〇〇年も、健康じゃない状態で生きるの!? ~健康寿命~

今回は〝寿命〟についてのお話です。
〝平均寿命〟という言葉を聞いたことがあると思いますが、それでは〝健康寿命〟についてはご存じですか?

ところで、平均寿命ってなに?

本題の〝健康寿命〟についてご説明する前に、まずは〝平均寿命〟についてご説明していきます。

平均寿命とは「0歳における平均余命」のことです。
「生まれてから何歳まで生きるのか」の平均が〝平均寿命〟となります。
年々、平均寿命は緩やかに延びており、令和元年(2019年)における日本人の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳となっています。この年度での平均寿命の男女差は、6.04歳です。

あくまでも平均なので個人差はありますが、女性の平均寿命は90歳目前というところまで延びています。

じゃあ、健康寿命ってなに?

みなさんは〝健康寿命〟という言葉は聞いたことがありますか?

健康寿命とは「0歳の人が健康な状態で何年生きられるのか」の平均が〝健康寿命〟となります。
ここでいう「健康な状態」とは、日常的・継続的な医療・介護に依存せず、自分の心身で生命を維持し、自立した生活ができるということです。
健康な状態を簡単にいうと、日常生活に制限がなく、自分の身の回りのことを自分でしながら、医療や介護に頼らず生きていける状態のことです。

医療や介護の現状を見たことがない、またはご自身で親族等の介護をしたことがない方は、想像できないのも仕方ないことなのですが…
それでも、生きているうちはできる限り自分のことは自分でできる健康な状態で居たいな!と、みなさんも思いませんか?

私たちは平均〇〇年も、健康じゃない状態で生きるの!?

平均寿命から健康寿命をひくと〝健康ではない状態の期間〟が算出されます。さて、私たちは平均何年くらい〝健康じゃない状態で生きる〟のでしょうか?

平均寿命 − 健康寿命
= 日常生活が制限された生活を送ることになる期間

この式に当てはめて計算すると、男性は約9年、女性は約12年となります。
つまり、私たちは生きているうちに、平均で約10年前後の期間を〝健康ではない状態で生きる〟可能性があるということなのです。

人によって与えられている命の長さや生き方、生活習慣は違うため、平均寿命や健康寿命を一律に評価することはできません。
そのため必ず10年前後の期間を〝健康ではない状態で生きる〟というわけではありませんが、可能なら生きているうちは、食事や入浴・排泄なども含めて、自分の身の回りのことは自分でしたいと、みなさんも思っているのではないでしょうか?

保健師である私自身も、可能な限り亡くなる直前まで医療や介護を必要とせずに、自分の身の回りのことは自分でできる生き方を目指しているので、30代前半から食事や運動、ストレスコントロールなど無理のない範囲で健康管理を継続しています。

与えられている命の時間をできる限り健康な状態で刻み、ご自身のQOL(quality of life = 人生の質)を高めるために、いま一度、ご自身の健康や人生に対する意識や行動を見直し、健康寿命を延ばしていきましょうね!


株式会社M&Pラボラトリー
文責:保健師 Murakami
Blog ラブ♡健幸

〈参照〉
厚生労働省 簡易生命表
e-ヘルスネット【情報提供】 平均寿命と健康寿命
厚生労働省 図表1-2-6 平均寿命と健康寿命の推移



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