管理職って何?管理職に求められている『管理職理念!』とは

本日は“管理職って何?管理職に求められている『管理職理念!』とは”について説明していきたいと思います。
皆さんは「管理職って何?」「管理職に求められていることは?」と質問されて具体的に回答できますでしょうか?

一般的に、管理職とは『組織やチームの方向性を明確にし、メンバーをリードして目標の達成に導く人のことを言います。また、業務の最適化や効率化、コスト削減、品質向上など、組織やチームのパフォーマンス向上のために取り組むことも重要な役割の一つです。さらに、管理職は、自らも業務に従事するだけでなく、チームメンバーや部下の育成や指導、評価、報酬体系の設計など、組織を管理する多くの責任を担っています。代表的なスキルとして「リーダーシップ」「コミュニケーション」「テクニカルスキル」「主体性」「協調性」などが求められています。』

などとされているのですが・・・
いかがでしょう?求められることが多過ぎて、何から手を付けたらよいやら?・・・
また、具体的な目標もなく、漠然とし、永遠と続くマラソンのように感じてしまっていないでしょうか?
これではストレスも溜まってしまいますよね。この状態を改善するには、管理職の目的や目標、方針を明確にすることなのです!

経営の場合であれば「迷ったら経営理念に立ち返る」とも言われる通り、経営の意思決定をする基軸になるのが経営理念ですよね。

もちろん、管理職の方も、迷ったら経営理念に立ち返ることで判断できることもあると思いますが、経営理念より、もう少し管理職寄りの基軸があると更に良いと思いませんか?
そこで、管理職の方の基軸になるのが「管理職理念」なのです。
なおこの「管理職理念」と言う言葉ですが・・・これは私が考えた造語になりますので検索しても出てこないと思いますのであしからずご了承ください。

管理職理念とは

先にも説明した通り、管理職の方が、迷った際に判断するための基軸となります。
その答えは「管理職は会社から何を求められているのか?」と言うところから、大きく2つの答えが見えてきます。

①社長に考えさせる時間を減らす
②自分のコピーを作る

①社長に考えさせる時間を減らす

会社が成長しない理由の一つとしては、社長が日々の業務に追われ、些細なことにまで首を突っ込まないといけない状態にあることです。
そうなると、社長はプレイヤーと化し、経営にかける時間が少なくなってしまうのです。健全な経営を行うためには、任せることは従業員に任せ、社長は経営に集中する時間を増やすことなのです。

つまり、会社が管理職をつくる目的は「社長が手一杯になった業務を、信頼できる従業員に任せ、社長は自分の時間を確保するため」と言うことなのです。
つまりは、管理職は、社長の業務(経営)の一端を担うと言う当事者意識を持ち、会社の利益を優先して考える立場になると言う自覚が必要なのです!

管理職の方から「社長と部下の間に挟まれ辛いんだよね・・・」と言うことを聞くことがありますが、管理職の方が、当事者意識を持ち「会社や従業員のために何が良いのか?」と言う観点で導き出した答えであれば、部下への説得力も増し、部下も納得してくるでしょう。
もちろん「社長側に完全につけ!」と言っている訳ではありません。当事者意識がある管理職の意見であれば、社長もきっと耳を傾けてくれると思います。

では、具体的に「社長に考えさせる時間を減らす」とは、どうすれば良いのでしょうか?
それは、社長に報連相をして考えてもらうのではなく「自分はこうしたいと思います」と自分の考えを持って、社長にプレゼンし、決済のみもらうことで、社長に余計な時間を使わせないと言うことなのです。
この、プレゼンの際には、メリットだけでなくデメリットも併せて説明すると、社長もより判断しやすくなると思いますので、是非実践していただければと思います!

②自分のコピーを作る

管理職の業務には「部下の育成」も含まれますが、部下の育成目標は、管理職であるあなたが、いつまでもマネジメントし続けなければならない部下を育てることではありません。当事者意識を持ち、独立して行動できる部下を育て上げることなのです。
つまりは「自分のコピーを作る」ことなのです。
そしていずれは、あなたの今の管理職の座を譲り、あなたがいなくても成長し続ける組織にすることなのです。
また、先の「社長に考えさせる時間を減らす」と説明しましたが、そればかりを行っていれば、管理職であるあなたは、業務過多になってしまうでしょう。そのためにも、自分のコピーを作ることは重要なことなのです。

いかがでしたでしょうか「管理職理念」。管理職の方が、迷った際に、行動を起こすためのヒントになればと思います。

最後に

管理職になることは、当然責任が重くなります。それを、ストレスと捉えるのか、自己成長の機会と捉えるのかによって今後の社会人人生は大きく変わってくると思います。
また、管理職が必要とされるのは、会社がうまくいっている時ではなく、会社がうまくいっていない時こそ管理職の力が必要だと言うことも念頭に置いていただければと思います。


【文:Nakaya(M&Pラボラトリー/チーフカウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,500名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。



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