「沈黙の臓器」腎臓について、知っていますか?

腎臓って、どこにあるどんな形の臓器なの?

腎臓は、胴体の背中側、腰より少し上のあたりに、左右にひとつずつあります。
腎臓の中には、「糸球体」と呼ばれる髪の毛よりも細い血管の塊が詰まっていて、握りこぶし1個分程度の大きさで、そら豆のような形をしています。

腎臓って、どんな働きをしているの?

「血液を腎臓でろ過して尿を作る」というのが、一般的に良く知られる腎臓の役割だと思いますが、その他の腎臓の主な働きについて、ご存じですか?

《腎臓の主な働きとは》
・尿を作り出して老廃物を排泄する
・ミネラルなどのバランスを調整する
・血液を作り出したり、血圧を調整するホルモンを分泌する 等

腎臓は、なんと1日に約150ℓ~200ℓの血液をろ過して尿を作り、老廃物を排泄する大事な役割を担っています。
その他にも、腎臓は体の中のミネラルを調整する役割や、血液を作り出すエリスロポエチンというホルモンや、血圧を調整するレニンというホルモンを作るなどの役割を果たしています。
腎臓はこのような役割を担っているため、腎臓に不調が起こると尿が作り出せないだけではなく、高血圧や貧血などの症状が出てくるのです。

別名「沈黙の臓器」と呼ばれている腎臓

そんな腎臓、実は「沈黙の臓器」とも言われていているのはご存じですか?

なぜ「沈黙の臓器」と言われているかというと、腎臓は、働きが低下しても自覚症状がとても乏しい為です。
普段は痛みや働きを感じることが少ない臓器ですし、腎臓の働きがかなり悪くなってからようやく自覚症状があらわれてくるため、別名「沈黙の臓器」と呼ばれています。

腎臓が悪くなるとどうなるの?

腎臓は、働きがだいぶん悪くなってからようやく自覚症状があらわれてくるという特徴があります。腎臓が悪くなっている時の症状はどのようなものがあるのか、主な症状を確認していきましょう。

◎むくみ
⇒ミネラルのバランスを保つことができずに、腎臓から水分を十分排泄できなくなり、体内に余分な水分がたまっている状態です。

◎尿量が減る、または尿量が増える
⇒1日の尿量が400mℓ以下になる、逆に尿量が増加し2500mℓ以上となります。健常成人の尿量はおおよそ1日に1.0 ℓ~1.5 ℓ です。

◎血圧が高くなる
⇒腎臓の働きが悪くなると、血圧をコントロールするホルモンも低下し、血圧が高くなります。

◎尿の回数が増える
⇒1日8〜10回以上、夜間2回以上トイレに起きる状態です。

◎貧血
⇒赤血球を作るホルモンが分泌不足になり、赤血球がつくられず貧血になります。

◎かゆみ
⇒腎臓が悪くなると老廃物が血中や皮ふにたまり、それら老廃物は皮ふの中にあるかゆみ受容体を刺激するため、かゆみを感じます。

他にも腎臓が悪くなってから出てくる症状はありますが、主にはこれらの症状が出る可能性があります。

どんな対策したらいいの?

「気づいたら腎臓の働きがすごく悪くなっていた!!どうしよう!!」ということにならないために、私たちは日常的にどんな対策をしていたらいいのでしょうか?

腎臓は別名「沈黙の臓器」と言われているくらい、自覚症状が乏しいからこそ・・・
健康診断や人間ドックなどで、腎臓の機能を定期的に確認していくことが大事になります。
腎臓の機能をみるには、尿検査でたんぱく尿、採血でクレアチニンやGFRの数値を確認します。
クレアチニンは筋肉を動かすためのエネルギーを作った後に出る老廃物で、GFRは腎臓の中にある毛細血管のかたまりである糸球体が、1分間にどれくらいの血液をろ過して尿を作れるかを示しています。
腎臓の機能が悪くなると、老廃物を尿として排泄できないためにクレアチニンは上昇し、糸球体のろ過機能が落ちるために、GFRは低下します。
定期健診で腎臓の機能を確認する以外にも、塩分を控えたり、体重を適正に保つために日常的に適度な運動を行うことも効果的です。

腎臓は働きが悪くなってからでないと、症状が現れてこない「沈黙の臓器」です。
腎臓病が進行し末期の腎不全になると、人工透析や腎移植が必要になります。
日常的に塩分や体重管理をおこないつつ、定期的に検査を受け、異常の早期発見に努めていきましょう!


株式会社M&Pラボラトリー
文責:保健師 Murakami
Blog ラブ♡健幸

【参考】
厚生労働省 腎疾患対策
℮‐ヘルスネット[情報提供]CKD/慢性腎臓病
一般社団法人 日本腎臓学会



運営会社:株式会社M&Pラボラトリー
経営理念:「毎日を生きる人々に、前向きな力を」
事業概要:健康経営支援
・健康経営優良法人(経済産業省)認定サポート
・ストレスケアサービス(カウンセリング、施術、保健師相談など)
株式会社M&Pラボラトリーホームページ / お問い合わせ

CATEGORY

Favorite