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体の中のもう一つの臓器とも言われる、腸の中に生息している細菌〝腸内フローラ〟が健康に強く影響している、ということについて学んでみましょう！

腸内フローラってなに？

まずは、腸内フローラとはどういったものなのかを知ってみましょう！

腸内フローラとは、私たちの腸の中に棲んでいる細菌のことです。
腸の内側に、まるでお花畑のように様々な種類の細菌がかたまって生息しているので、腸内フローラ（フローラ＝お花畑）という名前がついています。

腸内細菌の大半は大腸に棲んでいて、その総重量は、約1.0～1.5㎏といわれています。この重さは、肝臓とほぼ同じ重さです。
腸内細菌の種類は、おおよそ1000種類程度あり、その種類や割合は個人差が大きいとされています。
菌の数は、年齢によって増減はあるものの、菌の種類は一生を通じてほとんど変わらないことも報告されています。

腸内フローラのバランスも個人差があり、バランスが崩れてしまうと、健康を損なったり免疫が低下するなど、病気になるリスクが高くなります。
腸内フローラのバランスが崩れる主な原因は、偏った食生活や暴飲暴食、ストレスや不規則な生活、抗菌薬などの常用、加齢による老化などです。

腸内フローラのバランスが崩れると、どんな病気になる可能性があるの！？

腸内フローラのバランスが崩れると、免疫力が低下したり、病気になるリスクが高くなりますが、その他にどんな病気にかかる可能性があるのでしょうか？

腸内フローラのバランスが崩れて偏りが生じると、以下のような病気や症状が出現する可能性があります。

腸内フローラ関連疾患として、アレルギー、肌荒れ、糖尿病、動脈硬化、肝がん、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患などです。
炎症性腸疾患とは、大腸や小腸が長期的に炎症や潰瘍を引き起こす、原因不明の病気の総称です。
日本でも炎症性腸疾患が増えている理由として、腸内フローラが崩れる原因でもある食の欧米化に伴った高脂肪食、高カロリーな食事によって腸内フローラのバランスが崩れてしまうことなどが、強く影響しているといわれています。

健康的な腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌といわれる善玉菌が多く、善玉菌は体の免疫機能を高め、血清コレステロールを低下させる効果あります。
これらのことから、腸内に善玉菌が少ない状態や腸内フローラの偏りが強い場合、免疫システムがきちんと構築されず、結果としてアレルギーに繋がると考えらえています。

腸内フローラが喜ぶ食べ物ってどんなもの？

最後は、善玉菌を増やすための食べ物の選び方について知ってみましょう。
腸内の善玉菌の割合を増やすために、食事でできることを２つお伝えします。

1つ目は、生きた善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂取するということです。
プロバイオティクスは、市販のヨーグルトなどでもご存じの方は多いと思いますが、ここでは、取り入れるポイントをお伝えします。

自分の腸内フローラに合う製品を探し当てるために、同じ銘柄の製品を1日100～150ℊ程度、14日間、毎日食べ続けてみてください。
14日間、食べ続けて体調の良さを実感できれば、そのヨーグルトは自分に合ったものだといえます。
もし、便が緩くなるなどお腹の調子が良くない場合や、調子が良くなったなと実感できないのであれば、違う製品を試してみましょう。そしてまた14日間食べ続けてみてください。

腸内の善玉菌を増やすために、食事でできることの２つ目は、食物繊維やブドウ糖を取り入れることです。

食物繊維が多く含まれる食品は、野菜の他にも、キノコ類や海藻、豆、果物、穀物などで、伝統的な和食は、これらの食品を豊富に使用するため、食物繊維も豊富です。

また、ブドウ糖も腸内細菌を整えるためには必要です。
腸内細菌は、米や芋類に含まれるブドウ糖などの糖質が大好物なのですが、糖質ダイエットや食生活の乱れによって腸内フローラのバランスも乱れ、結果として、生活習慣病のリスクが上がってしまいます。
極端に偏った食生活をするのではなく、糖質も適度に摂取するようにしましょう。

取り入れる食品が、ご自身の腸内フローラに合うのか・合わないのかは、様々な食品を試してみる必要があります。
様々な食品を試しながら、自分の腸内フローラに合う食品を見つけることが、健康への第一歩なのです。

そして、腸内フローラを整えようと心掛けていると、実は、必然的に健康的な食事を摂取することになります。
まずは、ご自分のできる範囲で構いませんので、腸内フローラを整えるための生活や食事に取り組んでみませんか？

株式会社M&Pラボラトリー
文責：保健師　Murakami
村上 舞　lit.link（リットリンク）

【参考】
e-ヘルスネット［情報提供］　腸内細菌と健康
e-ヘルスネット［情報提供］　乳酸菌
へるすあっぷ21　腸内フローラの真実　～これまで、そしてこれから～　(株）メタジェン　福田真嗣株式会社メタジェン　研究実績

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