採用ミスマッチ防止には、自己理解の質問を!

採用や教育には、多額の費用と時間を要します。せっかく育てた新入社員の退職は、企業にとって大きなリスクとなります。採用段階でミスマッチを減らすにはどうしたら良いのでしょうか。

自己理解ってなに?

経営層や上長の方などのカウンセリングをさせていただいている際に「新卒から3年以内の、これからと言う若手社員の退職が多く困っている」と言う相談をよく受けます。
これには様々な原因が考えられますが、その際よく話されるのが「ゆとり世代」「怒られて育っていないので根気がない」「売り手市場だから」などをよく伺います。果たしてそれだけなのでしょうか?
もちろん様々な原因があると思いますが、その一つが“就職活動”です。
少子化が進む中、各種学校では新入生の獲得で生き残りが左右されるため「内定率」が重要になってきます。中には「内定率100%!!」とPRする専門学校も存在します。

そのため就活の年になると学生は勿論、就職支援課(キャリアセンター)も内定獲得が目的となってしまいます。応募先を決めるのも「ネームバリュー」「給与」「福利厚生」などが判断基準になってしまいます。
しかし、就職活動の第一歩として大事なのは「自己理解」と言われています。自己理解とは「自分の強みや弱み」「得意・不得意」「やりたいこと・やれること」などを理解することです。それを踏まえた上で業界や職種を選択することにより定着率は向上します。

キャリアセンターのカウンセラーも自己理解が必要なことは理解しているのですが、内定ノルマをクリアするために「書類添削」「面接対策」が中心になってしまいます。
その結果、新卒者は入社から3年程度で「仕事が合っていない」「自分に向いている仕事は他にあるはず」などと転職を考えるようになってしまうのです。

では会社としてどのような対策が取れるかですが、一つは

面接の際に自己理解に関する質問をすることです。「強みや弱み」「得意不得意」「失敗談・克服談」「将来のビジョン(仕事・プライベート)」など

自社にマッチしているか判断することです。
可能であればインターンシップや、入社前にアルバイトとして体験入社してもらうことです。実体験してもらうことが一番手っ取り早いと思います。

しかし企業の中には「それほど応募者がいないので選んでいられない」と言われるところもありますが、採用や教育にお金をかけ、直ぐに退職されてしまえば経費がかさむだけになってしまいます。可能な限りで自己理解を見極める選考をしていただければと思います。

【文責:Nakaya(M&Pラボラトリー主任カウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,800名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。



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