自律神経を整えて仕事のパフォーマンス向上
“自律神経”近年テレビ番組などで耳にすることも増えてきましたが「聞いたことはあるけど、よく知らない」と言われる方がほとんどです。
自律神経は身体の重要な役割を担っており、整えることでパフォーマンスの向上や、疾病リスクを軽減することも期待できます。
- 目次
- 自律神経とは
自律神経とは、
我々が意識しなくても勝手に動いてくれている身体の機能を自動でコントロールしてくれています。
例えば“心臓”や“消化器官”“体温”などです。
自律神経の厄介なところは、勝手に動いてくれている特性上、疲労やストレスの自覚が無く、症状として表れたときは、様々な体の不調や“自律神経失調症”と診断されることもあります。
また、自律神経は非常に感情に左右されやすく、緊張興奮した際には心臓の動きが早くなるなど、心と密接なものになっています。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれており
交感神経は緊張や興奮時に働き、“逃走の神経”や“闘争の神経”とも言われます。
交感神経が優位に働いている時は、細胞にダメージを与えると言われ、女性の方が「ストレスで肌荒れした」と言われることがありますが、肌だけでなく“脳”や“神経”にも同様のダメージを与えています。
副交感神経はリラックス時や睡眠時などに活発に働き、ダメージを受けた細胞を修復してくれます。
つまりは、交感神経と副交感神経のバランスが大切になってくるのですが、日本人の成人の8割程度は、交感神経が優位で高ストレス状態になっています。
交感神経と副交感神経のバランス改善には、副交感神経がしっかり働く状況を作ることが大切ですが、先ず大切になるのが睡眠です。
日本人は睡眠時間が短い傾向にあり、最近では“睡眠負債”と言う言葉も一般的になってきました。
理想の睡眠時間はやはり7~8時間と言われており、5時間睡眠の人と日中のパフォーマンスを比較した場合、7~8時間睡眠の人と比較し2割低下するとの研究報告もされています。
先ずは、睡眠時間の見直しを行うことですが、睡眠時間をしっかりとっていても睡眠の質が悪い人が多くおられます。
睡眠の質を悪くする原因として、代表的なのが、寝る前のスマートフォンやパソコンです。
「ゲームでリフレッシュしている」と言われる方もおられますが、交感神経が活発になり睡眠の質が悪化します。
さらに、ブルーライトの影響で体内時計が狂い、体は疲れて寝ようとしていても自律神経は「これから活動開始するよ」と誤認させてしまいます。
また、お酒やコーヒー(カフェイン)も覚醒作用があり、睡眠の質を悪化させてしまします。
どちらも飲み過ぎは良くないので適度にするようにしましょう。
入眠1時間前ぐらいからは、体をリラックスさせ睡眠の準備に入ることがのぞましいとされています。
また、適度な運動により若干の疲労感は深い睡眠につくことができますので、運動習慣をつけるのも良いことですね。
- 【文責:Nakaya(M&Pラボラトリー主任カウンセラー)
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