在宅勤務【お子様とのコミュニケーション】

在宅勤務がはじまってから、従業員様が抱えやすいお悩みの一つに、「お子様とのかかわり方」というお声が良く聞かれます。

そうでなくても、「疲れて帰ってきてから子供のことを見るのが大変」など、
家事や仕事に集中したいとき、お子様への接し方のお悩みはつきものですね。

今回は、在宅勤務でよりそのお悩みが色濃くなる理由、
改善の発想法について掲載してまいります。

不安のある中での、在宅勤務への突入

ベースに、「先行きが見えない」こと、「初めての在宅勤務」という、
2つの大きな不確定要素のある中で、お子様とのかかわり方の変化に対応するという
タスクが追加される現状が起こっています。

省くことのできないもの、生活をするうえで優先順位の高いものとして、
「仕事」は先にくる方が今は多いのではないでしょうか。

そして、どうしてもお子様との関わりの順位は下がることに。
そうなると、心の負担と感じやすくなる事は明らかですね。

・注目しておきたい点は、“負担になっていること”は「変化」であり、
“お子様の存在そのものではない“、ということです。

保護者様自身も人間であり、様々な変化に適応しようとする中で起きてくる
“葛藤”に対し、それらをストレスと捉えているということを認識することで、
お子様へのいら立ちは少し緩和されていくのではないでしょうか。

また、お子様も、「普段はいないはずの時間にいる嬉しさ」
「家にいるから相手をしてほしくなる」

そのように、保護者様との関係により多くを求めるようになるとい
う変化が出てくる事は、自然な流れですね。

本来は、一緒に過ごすことで家族の絆が深まる日常に、
「仕事」という相いれないものが投入されることによる変化は、親子ともに、このような波紋を起こしていきます。

どのような悩みがでてくるのか・・・とめどないイライラ感

さて、ここからは具体的にご相談にあがったお悩みについて、
紐解いていきたいと思います。

・全く仕事が進まない
・自分の仕事も子供の勉強も進んでないのに、1日があっという間に終わる
・子どもが言うことをきかない
・朝にみんなで走る、とかやりたい気持ちはあるけど、実際はドタバタで厳しい
・昼間なあなあになってしまいがちなので、夜くらいは仕事に集中したい

なぜ悩みが出てくるのでしょうか

そこには“期待”があるからです。

自分に対しての期待
相手に対しての期待

例えば、

「◎◎しなきゃ」「◎◎してあげたい」「宿題みてあげなくては」
「宿題をすませてほしい」「会議中に話しかけないでほしい」

といったものです。

これをフラットにもっていく(期待をゼロに近づける)ことで、心理的負担が減り、
⇒【出来なかった、出来てない】という、“自分の中に生まれる葛藤が”少なくなっていきます。

フラットに気持ちを保つために、具体的にできること 

まずは、“在宅勤務は始まったばかり”うまくいかなくて当たりまえ、と捉え、
ネガティブに向かないように意識をもっていきましょう。

同僚の方とのコミュニケーション同様、慣れない環境に戸惑いながらの事で、
「お互い様」というスタンスが大切です。

落ち込まないように、やポジティブに!は、かえってネガティブにアクセスするので、
「気楽」に取り組んで行く事がストレスを減らすコツです。

改善方法は、

・「気持ち」を共有すること
・具体的に出来ることを共有すること

その積み重ねで、仕事に集中しやすい環境に整えていきましょう。

家族の間で出来ること

■お互いの状況と、少し先の予定を口に出して伝える(共有することで安心)

「遊びたいよ」⇒✖「うるさいな!」

【例】

「そうだよね、ママも〇〇ちゃんとお話したいけど、お仕事大変なの。
〇〇ちゃんは宿題おわった?(相手の事に意識を向ける)

ママも頑張って終わらせるから、何したいか考えておいてね!(一緒にやるという目線)」

・一旦目を合わせる
・なるべくお子様の目線に降りて話す(物理的にも)
・体に触れて話す
・頭をなでたり、ハグをする

など、言葉と体で「あなたを見ているよ」とコミュニケートしていきましょう。

■ルールにのっとって行く(作りながらお互いその過程を楽しむ)

【例】
・今日の予定をお互いに共有する
・会議中は話しかけない
・宿題でわからないことは、〇時と〇時に質問タイム
・どうしても進まないときは、声をかけて(会議中はNG)
・一日一個、笑わせることをする
・ママと早く遊びたい人は、洗濯ものをたたんでね
・夜〇時以降は、お話の時間(どうしても出来ないこともあると伝えておく)

など

ゆっくり話せる時間は、お子様のお話を聞いて、“今の気持ちを受け止めること“を
意識していくとお子様も安心していきます。

そして、ご両親がどんなお仕事をしていて、どんな風に社会の役にたっているのか、
お仕事をしていて、どんなことが嬉しいかなどをお話してあげるのも良いですね。

仕事のことがわからなくても、保護者の気持ちへの理解を深めていくことに繋がります。

今だからこそできる、繋がる家族の時間 

通勤・通学がなくなり、新たな時間が生まれる

一緒にできることは、何もいつもと違う事でなくてもよいのです。

親子でお皿を洗う、掃除をする、外に出て散歩まではいかなくても、
みんなで一緒におきて、体操をするなど、在宅の家族とともに「気軽に楽しめる・取り組める」
日々のリラックス法を取り入れてみませんか。

子どもの自立にもつながりますし、お手伝いからは、
【ありがとう】という言葉の掛け合いが生まれます。

【期待を手放しニュートラルに】ということを書かせていただきましたが、
その先は、【当たり前】の反対の【ありがとう】の心に繋がっていきます。

出来たら「すごいね!」「ありがとう」と伝えてあげると良いですね。

子どもの存在とは

今回のことは、子どもにとっても、保護者にとっても初めてのこと。

そして、このことに限らず、今までも沢山の「初めて」を、
ご家族で経験してこられたことと思います。

子育ては、両親ともにそれこそ初めてのご経験。保護者も、
子どもに成長をさせてもらっていますね。
特に心の豊かさにおいては、代えがたい存在となっているでしょう。

楽しい思い出ばかりではないと思いますが、イラっとしたときには、
お子様が生まれた時、初めて言葉を話した時、初めて歩いた時のことなど、

子どもの存在が家庭にもたらしてくれた、数々の喜びをお思いだしてみるのもおススメです。

怒ったり喧嘩をしたりするのは、大切な存在だからですね。

このコロナの状況が落ち着いたころに、「みんなで頑張ったね」と言える日が来ますように。

子どもというのはかけがえのない存在です。

コロナウイルスによる感染防止のため、
もうしばらく、会うことが出来ていない方もいるかと思います。

そんな中思うことは、“側にいなくても「心」はつながっている“と言う事です。

“側にいても、心が通わない“

コロナ離婚などという言葉もでてまいりました。

日々感じないようにして来たこと、向きあわずに過ごしてきたことを、
”今改めて問われている”そのように感じております。

今回のことは、様々な在り方を見直すきっかけとなっていますね。

お子様をはじめ、今一緒に暮らしている方も、離れて暮らしているかたも、
ご家族様との関係がこの期間を通し、より深い絆となっていきますように。

【文責:橘 佳枝(M&Pラボラトリー関東カウンセラーリーダー)
資格:産業カウンセラー(取得22年)】
幼少期からのDV・乳がんや脱毛症などを経験。「生き方・在り方」の本質を見つめ、ご自身に深い安心感を感じて頂ける対話を心がけています。

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