在宅勤務による育児ストレス【会社も育児対策を】

在宅勤務、会社も育児対策を

新型コロナウイルスの感染拡大により、保育園や幼稚園、小学校が休みになり、やむなく在宅勤務に入られた方も多いかと思います。
特に小さなお子さんがおられると、親が仕事をしていてもお構いなし。時にはビデオ会議に飛び入り参加してしまったり・・・仕事に集中できず、ついつい子供を怒ってしまうことが増えてしまってはいないでしょうか?
この問題は、在宅勤務で、お子さんが居られる従業員様から、たいへん多くよせられる相談です。
諸外国を含めた報道では、外出が制限されたことにより、外での犯罪は減ったものの、家庭内の犯罪は増えたと言われています。
そのような事態にならないようにするためには、家庭内だけの取り組みだけではなく、会社も積極的に対策を取る必要があると思います。
例えば、在宅勤務時間を、出勤時の定時に合わせるのではなく、勤務時間を分断化し、合計で所定労働時間であればOKにするなどです。
(本来であれば、生活リズムを崩さないようにすることが大切なのですが、仕事と育児の両立の方がストレスが高いのであれば仕方ないと思います。)
ここでの注意点は、従業員様が「会社に相談しても無理だ」と決めつけて、諦めてしまっていないかと言うことです。
そのため、会社様からも従業員様に積極的にヒアリングを行い、対策を一緒に考えることが重要だと思います。

今は緊急事態です。仕事の能率が上がるのであれば、前例が無いことにとらわれる必要は無いと思います。

在宅勤務時間の分断化のつかい方

・集中して考える仕事は、子供が起床する前や、寝てから行う。
・そこまで集中しなくてもよい仕事は、子供が好きなテレビ番組などを観ている時間に行う。
・ビデオ会議の時間などは、お子さんの居られる従業員様の状況を優先して時間を決める。
・業務時間外と割り切った時間は、家事育児を行い、時には一緒に昼寝などで体を休めることも必要です。
その他
・パートナーがおられるのであれば、家事育児をリスト化し、役割分担をおこなう。
・手抜きできる家事は徹底的に行う。などです。

プラスに捉える

それでも、やらなければならないことは増えるでしょう。しかし、そのことをマイナスに捉えるのでなく、プラスに捉えることができれば、ストレスの感じ方は大きく違ってきます。

出来事:子供が休園(休校)になり、自分も在宅勤務をすることになった。
マイナス思考:子供がいて仕事に集中できない。やることが増える。
プラス思考:子供と過ごせる時間が増えた。

出来事は同じですが、プラスに捉えるだけで、気持ちは大きく変わります。
出来事はプラスとマイナスの二面性を持っていることが多く、日頃からプラス面を考えるトレーニングをすることで、プラス思考になりやすくなります。

子供と過ごせる時間

更に、子供と過ごせる時間を知ると、よりプラスに捉えれるようになると思います。
時間の研究をされている大学教授(名前や大学は忘れてしましました)の話を聞いたことがあるのですが「親が子供と一緒に過ごせる時間の50%は、小学校在学中に終わってしまう」とのことでした。考えてみたらそうかも知れないですね。成長すればするほど一緒に過ごす時間は減っていく訳ですから。つまりは、あなたが、お子さんと過ごせる時間は既に50%ぐらいは終了してしまっているのかも知れませんね。ましてや成長すればするほど、甘えてくることは無くなりますよね。
お子さんが小さいご家庭では「おむつの交換」や「食べこぼしの片付け」「抱きついてくる」など、今しか無いと思います。その時間をイライラするのではなく「一緒に居れる時間が増えた」「こんなことが、してあげれるのも今だけ」と思えれば、ストレスは大きく軽減されるでしょう。

この度の緊急事態で、家庭が崩壊する必要はありません。悪いのは新型コロナウイルスなのですから。

【文責:Nakaya(M&Pラボラトリー主任カウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,800名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。



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