在宅勤務で問われるセルフマネジメント力(自己管理力)

セルフマネジメントの必要性

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務(リモートワーク・テレワーク)を継続されている方もおられると思います。
在宅勤務をされておられる方からは「ある程度自由度が高く働きやすい」「時間を有効に使える」と言った意見がある反面「自己管理が大変」「出勤して管理してもらっている方が働きやすい」との声も多く伺います。
その中には「仕事がなかなかはかどらない」「自分で判断できない」「休憩のタイミングが分からず休めていない」など、セルフマネジメントがうまく行えていないことが伺えます。
セルフマネジメントとは、仕事を管理し効率よくするだけでなく、自身のコンディションも含めてマネジメントすることが求められるのです。

セルフマネジメントに慣れていない日本人

日本人は、セルフマネジメントを苦手とする方が多くおられます。
原因の一つとして、日本人は子供の頃から管理されることが多く、自分で判断することに慣れていないことが挙げられます。
それに対し、欧米諸国では「自律」することを子育ての目的としています。
例えば、幼少期から「対等に扱う」「意思を尊重する」「金銭感覚を持たせる」また「赤ちゃん言葉で話しかけない」「赤ちゃんの時から親と一緒に寝ることをしない」などが当たり前に行われます。
欧米諸国のやり方が全て正しいとは思いませんが、日本では、「親の経験上」や「親の言うことを聞く子が、良い子とされる」などから、子供のチャレンジの機会を奪ってしまっていることもあると思います。
例えば、子供が「ままごと」の延長で家事の手伝いをしたいと言っても「よけいに時間がかかる」「かえって仕事が増える」「怪我の心配」などから手伝わせていない事は無いでしょうか?
もちろん、最初から上手くいくわけはありません。
失敗を重ね「判断力」や「段取り」「成功体験」はそのような経験からも培われていくものだと思います。
また、教育現場においては「自律」に向けた取り組みも開始されていますが、まだこれからと言うところなのでしょう。

企業が求める人材像「主体性」

そのような、日本の子育て状況ですが、企業側は「主体性」を有した人材を採用したいと考えています。

出展:一般財団法人 日本経済団体連合会 2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果より

日本経済団体連合会のグラフでは、企業が求める人材像として、①コミュニケーション能力②主体性③チャレンジ精神とされていますが、企業の採用担当者に話を聞くと、「コミュニケーション能力は、あって当たり前」と言われる方も多く、採用選考時に最も重視するのは「主体性」と言われる採用担当者も非常に多くおられます。

このように、子育てや教育の状況と、企業ニーズにはギャップが生じています。このようなところが「学生が社会人になった際の心理的ギャップ」を生じさせているのでしょう。

セルフマネジメントを高めるには

セルフマネジメント力を高めるために、今から子供に戻ることは勿論できませんので、この度の「在宅勤務」や「時差出勤」を、セルフマネジメントを高めるチャンスと捉えることが良いと思います。

・仕事の目標や目的を明確にする。
・期日を決めスケジュール化。
・長期になる場合は長期、中期、短期にスケジュール化する。
・他人が絡む場合は、他人も含めたスケジュール作成する。
・最初から100%のスケジュールを作ろうとせず、先ずは概略からでOK。
・考え過ぎて止まっている時間を無くす。行動してしまった方が早いことも。
・できないことは明確にしておく。できないことは引き受けない判断も。
・苦手や努力を惜しんで「しないこと」ではなく、技術や経験上「できないこと」を明確にする。
・自身の感情やモチベーションに左右されず、客観的(事務的)に受け止める。
・「受け身」や「指示待ち」「判断待ち」になっていないか?自分が判断や行動できることをする。
・小さなことから始め、成功体験を積む。

まとめ

「セルフマネジメント力」を高めると言うと、ハードルが高そうに思ってしまう方もおられるでしょう。
・先ずは楽しんでやること。
・失敗を恐れないこと。
・成功体験を積み、自信をつけること。
・業務の効率化だけでなく、思考もポジティブになることから、ストレス軽減も期待できます

今回の記事中では「セルフマネジメント」や「自律性」「主体性」など、違った言葉を使ってきました。勿論それぞれ意味は違いますが、「自律性」や「主体性」は「セルフマネジメント」の少しハードルが上がった言葉です。しかし、どれもベースにあるのは「セルフマネジメント(自己管理力)」なのです。

【文:Nakaya(M&Pラボラトリーチーフカウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
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