睡眠不足と肥満のカンケイ

睡眠不足と肥満は、実は関係があるというのはご存じですか?
睡眠と肥満について、学びを深めてみましょう。

質の良い睡眠、とれていますか?

さて、みなさんは1日、何時間程度の睡眠をとっていますか?
そして、質の良い睡眠はとれていそうでしょうか?

2019年の国民健康・栄養調査によると、20歳以上の1日の平均睡眠時間と睡眠の質の状況について、次のような結果が出ています。
1日の睡眠時間が5時間未満の方は、男性8.5%、女性9.1%。入眠障害、つまりなかなか眠りにつけないという方は、男性10.6%、女性16.8%。睡眠途中で起きてしまう、中途覚醒おいては、男女ともに25%台となっていたそうです。
ですが、これは2019年の調査なので、2020年から世界的に大きな影響を与えている COVID-19によって、現代ではなかなか眠りにつくことができなかったり、途中で起きてしまうことで睡眠の質が低下してしまう方は、2019年の結果より多い可能性も考えられます。

さて、みなさんは質の良い睡眠をとれていそうでしょうか?

睡眠不足と食欲・肥満のカンケイ

睡眠に問題を抱えている方が多そうな現代ですが、睡眠不足は、食欲・肥満にも関係していることはご存じでしたか?

ある研究調査では、睡眠不足になると、太りやすいホルモンの影響で肥満が進むことが明らかになっています。
健康な成人男性を対象にして睡眠時間を4時間に制限したところ、空腹感が24%増加、食欲が23%増加したそうです。その際に、食欲を抑える「レプチン」という脂肪からでるホルモンが18%減少し、食欲を増進させる「グレリン」という胃から出るホルモンが28%増加したそうです。

つまり、睡眠不足によって、これらのホルモンがきっかけとなり食欲が出てしまいます!しかも、睡眠不足の時はとくに揚げ菓子やケーキ、パンやパスタなど、炭水化物とカロリーが高い食品を欲しくなる傾向が見られたそうです。

このように、睡眠不足になると「太りやすいホルモン」の影響を受けて、食べてしまうことが研究結果で分かっています。

睡眠の質を高めるためには?

みなさんは、睡眠の質を高めるために、取り組んでいることはありますか?

日常的にストレスコントロールをしたり、軽く運動をしたり、寝る前にお酒を飲まないようにする対策が一般的でしょうか?今回は、より睡眠の質を高めるために、お風呂に入るタイミングについてワンポイントだけ、お伝えします。
眠気というのは、お風呂に入って体を温めてから徐々に体温が下がり、体温が一番下がった時に眠気は最も強くなります。寝る時間を逆算し、就寝の1~2時間前に入浴して湯船でしっかり体を温めてあげることで、眠りに落ちるまでの時間が短くなり、寝つきが良くなることが期待できます。
眠れないからといってアルコールの力を借りたり、睡眠導入剤を頼る前に、睡眠の質を高めるための健康的な方法の選択をしてみてくださいね。

良質な睡眠をとることで、肥満や肥満に伴う病気を予防しましょう!

文責:保健師 Murakami
Blog ラブ♡健幸



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