メタボリックシンドロームの本当の怖さ、ご存じですか?
さて、皆さんに質問です。「手足は細いんだけど、近頃なぁ〜んか、お腹が出てきたな…」という方はいらっしゃいますか?
実はなんと、その出てきたお腹の脂肪は〝ただの脂(アブラ)〟ではないのです!そのお腹の脂肪が皆さんの健康に悪さをするかもしれない〝メタボリックシンドローム〟についてお伝えさせていただきます。
メタボリックシンドロームってなに?
聞いたことはあるけど、結局メタボってなんなの…?という方が世の中の大半を占めるのではないでしょうか?
すでに「メタボ」で、耳なじみがあるとは思いますが、正式名称は「メタボリックシンドローム」と言います。日本語だと「内臓脂肪症候群」です。
メタボリックシンドロームには、診断基準があります。
日本では、おへその高さで測定する腹囲が男性:85㎝以上、女性:90㎝以上で、かつ、血圧・血糖・脂質これらの3つのうち、2つ以上が基準値から外れるとメタボリックシンドロームと診断されます。
健康診断や人間ドックでお腹周りを測定しているのは、あなたが〝メタボかどうか〟を判定するために測定しています。
では、なぜ内臓にこびりつく脂肪の量を、お腹周りを測定して簡易的にみているかというと、実は内臓脂肪が100㎠を超えると、血圧や、血液中の血糖や脂質に異常を起こしやすくし、これらが組み合わさることによって、心臓病や、脳卒中などを起こしやすくします。
統計上、日本人の死因の上位3位にほぼ食い込んでいる〝命を落とすきっかけになりやすい〟病気の危険性が、メタボだと高まるのです!!
メタボリックシンドロームの本当の怖さとは?
脂肪は、私たち人間が生きていくうえでなくてはならない物です。内臓に脂肪が全くついていない人はいない、と言っても過言ではありません。
ですが、内臓脂肪が過剰に蓄積した状態を放置してしまったら。その先、どうなってしまう危険性があるのか、皆さんは〝メタボの本当の怖さ〟をどれくらいご存じでしょうか?
おへその位置で測定する腹囲の値が、男性:85㎝以上、女性:90㎝以上の場合、内臓脂肪面積が100㎠以上に相当する、と日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準では規定されています。この基準を超えて過剰に内臓脂肪が蓄積すると、内臓脂肪から体にとって悪影響を及ぼす種々のホルモンが出やすくなるのです。
このホルモン等の影響により、血圧や、血液中の血糖・脂質に異常を起こしやすくし、これらが組み合わされば組み合わさるほど、皆さんの全身にはり巡らされている血液を運ぶ血管の内側が狭くなったり、ボロボロになったり、動脈硬化を招き、死亡する危険性が高い病気になりやすくなります。
ある統計では、「メタボがあると、2型糖尿病の発症リスクは3~6倍に上昇し、心血管疾患の発症と死亡のリスクについては、1.5〜2倍に上昇する。」との研究結果もあります。
内臓脂肪がたくさんあるせいで、日本人の死因の上位に食い込む、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病になる可能性が高くなりますので内臓脂肪は、実は〝怖い脂〟なのです。
最後に2点だけ、いい情報をお伝えします。
➀ つまんで触れられる皮下脂肪よりも、内臓にこびりつく内臓脂肪の方が、落としやすいのです!
② 現在の体重から3~4%減らしただけでも、血圧や血液中の血糖・脂質などのデータは、改善することが期待できます!
体重60㎏の方が3%体重減少させるのであれば、1.8㎏となります。どうでしょう?難しそうですか?内臓脂肪を落とすために、ほんの少し良い健康習慣を、ご自身の未来のために積み重ねてみませんか?
「なんだか、お腹が出てきたな・・・」という方は、健康の通知表である健康診断結果を再確認したり、メジャー等でおへその位置の腹囲を測定してみてくださいね。
もし、腹囲の値が基準以上であれば、ご自身の今と未来の健康から目を背けず、日常的に運動を取り入れてみたり、食べ過ぎを少しずつ適量に近づけていただけたらと思います。
ほんの少しでも、ご自身の生活に合った健康管理を積み重ねる工夫を、日常の中で取り入れる心がけをしていただけると、皆さんの健康をサポートさせていただく保健師としてとても嬉しいです。
- 文責:保健師 Murakami
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