お年頃の男性諸君!それ、前立腺がんかもしれませんよ!?
「いや~、最近なんだかおしっこが出きった感じしなくてね。トイレ行く回数が多くなったんだよな~。」
男性で50歳以上のお年頃になると、こんな症状を自覚する方が増えてきます。さて、その症状は、そのまま様子を見ていてもいいものなのでしょうか…?
お年頃の男性諸君!こんな症状はありませんか?
50歳以上の中高年の男性が注意すべき病気に〝前立腺がん〟があります。前立腺がんは、他の臓器のがんとは違ってゆっくりと進行するので、多くの場合自覚症状がありません。
進行してから出てくる症状は、前立腺肥大の症状ととてもよく似ています。そのため、がんだと思わず放置し、進行してから発見されることが多いのが特徴です。
まずは、症状が似ている〝前立腺がん〟と〝前立腺肥大〟について、知ってみましょう。
はじめに、前立腺肥大の症状は「尿の切れが悪い」 「排尿回数が多い」「尿が出きった感じがしない」「尿の勢いがない」「出始めに時間がかかる」などです。
一方で、前立腺がんの症状は「尿が出にくい」「排尿回数が多い」「尿が出きった感じがしない」「下腹部痛」「血尿」などです。
これらの症状からわかるように、前立腺がんと前立腺肥大の症状は、とてもよく似ています。
繰り返しになりますが、前立腺がんの特徴としては、他の臓器のがんとは違ってゆっくりと進行するため、進行してから発見されることが多いのが特徴です。
お年頃だから、どうせ前立腺肥大でしょう?と放っておくと、実はそれ…「前立腺がんだった!!」ということもありえるんですよ!
前立腺がんになりやすい人って、どんな人?どれくらいの人がかかってるの?
まずは、前立腺がんにかかりやすい人について確認しておきましょう。
前立腺がんは、年齢を重ねることによる男性ホルモンの変化や、喫煙、遺伝が関与していると考えられています。前立腺がんにかかる年齢は、50歳代から急激に増え始め、70歳代の男性にみられます。
喫煙や遺伝以外にも、近年では食生活の欧米化に伴って動物性脂肪をたくさんとるようになったことが、前立腺がんの発症に影響を及ぼしているとも考えられています。
では次に、実際どのくらいの人が前立腺がんにかかっているかを数字で見てみましょう。
日本全国で前立腺がんと診断された人は、1999年には約18,000人でした。2015年には約98,000人となり、男性のがんと診断されたもののなかで、前立腺がんは1位 になりました。最新の2018年の統計では、前立腺がんと診断されたのは92,021人です。なんと、約20年間で5倍になっています。
もし前立腺がんだったとしても、早めに見つけることができれば、治療の方法を選ぶことができます。自覚症状が乏しい病気だからこそ、定期的に検査で確認していくことをお勧めします。
前立腺がんを検査する方法って、どんな方法がある!?
いくつかある前立腺がん検査のうち、心と体に抵抗が少ない検査があるのはご存じですか?
現代の前立腺がんの検査で、最も一般的なのはPSA検査です。
がんや炎症によって前立腺の組織が壊れると、このPSAが血液中に漏れ出します。採血で血液中に漏れ出たPSAを測定することで〝簡単に〟前立腺がんの可能性を調べることができるのです。
人間ドックや健康診断では、前立腺がんを早い段階で発見するために用いられます。ただし、年齢を重ねることで前立腺が肥大した場合でも、PSAは高くなることがありますので、場合によってはより詳しい検査を行い〝前立腺がん〟なのか〝前立腺肥大〟なのかの判別が必要となります。
冒頭にもお伝えしたように、前立腺がんはゆっくりと進行し、出てくる症状も前立腺肥大と似ています。すでに自覚症状がある方は、恥ずかしい気持ちもあるとは思いますが、放っておかずに泌尿器科を受診しましょう。
また、現時点で症状のない50歳以上の男性は、定期健康診断や人間ドックで定期的にPSA検査を行い、異常の早期発見に努めていきましょう!
※より詳しく知りたい方は、日本泌尿器学会や、国立がん研究センターがん情報サービスのホームページをご覧ください。
- 文責:保健師 Murakami
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