1日に必要な水分量って、どのくらいなの?
人間の体の水分割合と、出ていく量ってどのくらい?
人間の体の約60%は水分といわれています。
たとえば、体重60㎏の成人男性の場合だと、約36㎏が水分です。
それでは、1日の水分排出量(1日のうちに失う水分の量)はどのくらいかご存じでしょうか?
ここでいう排出量とは、尿や便、汗の他にも、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といって、日常生活において自然に失われる水分も含まれます。
自然に失われる水分とは、呼吸をする時に吐く息に交じる水分や、皮膚や気道の粘膜から蒸発する目に見えない水分のことです。
これら1日の排出量の合計は2.5ℓで、その内訳は、尿や便が1.6ℓ、呼吸や汗で0.9ℓ排出されます。
1日のうち体から約2.5ℓの水分が失われるため、体から出ていく分だけ水分を補わなくてはなりません。
1日のうち必要な水分の量と割合とは?
私たちが生命のバランスを保つためには、体から出ていった分の水分を体内に取り込む必要があります。
私たちが食事から摂り込む水分は約1.0ℓ、そして、体内で作られる水分は約0.3ℓといわれています。
そのため、食事や体内で作られる水分を除いた残りの1.2ℓを飲み水から補わなくてはなりません。
しかし、これはあくまでも目安です。
体格や活動レベルなど個人差はありますし、特に運動や屋外での活動、汗をかく行為など水分が失われやすい状況の時には、さらに多くの水分を飲み水から補う必要があります。
水分をどのくらい失うと危険なの?
人間は水分を約5%失うと、脱水症状や熱中症などの症状が現れます。
喉が渇いたなと感じた時には、それはすでに脱水状態で、体の中に水分が足りない状況なのです。
そして驚くことに、たった20%の水分を失うことで、人間は死に至ります。
「普段から水分なんてたいした飲まなくでも、こうやって生きられてるんだし、水なんて飲まなくても大丈夫だろう」というその過信は、命を脅かすこともあるのです。
「毎日1ℓ以上水分を飲むのは難しいな…」という方も多いとは思いますが、この先もご自身の健康を維持していくために、喉が渇く前の水分補給を習慣化して、調整していきましょうね!
- 株式会社M&Pラボラトリー
文責:保健師 Murakami
村上 舞 lit.link(リットリンク)
〈参照〉
厚生労働省 「健康のため水を飲もう」推進運動
環境省 熱中症予防情報サイト
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