知らないと損をしているプラシーボ効果⁉思い込みで結果が変わる!

皆さんこんにちは!
今回は「知らないと損をしているプラシーボ効果⁉思い込みで結果が変わる!」と言うテーマで説明していきたいと思います。
プラシーボ効果と聞いて「知っている偽薬のことでしょ」と言われる方も沢山おられると思います。
偽薬とは、実際には効果のない薬に見せかけたもののことを言います。
しかし、この効果のない偽薬でも、信じて使えば効果が得られると言うのがプラシーボ効果なのです。
例えば、不眠症の人に「この薬を飲めばぐっすり眠れます」と伝えて、偽薬を服薬してもらったら、それなりの効果が得られたと言うものです。
偽薬によるプラシーボ効果は、痛み・不眠・下痢などに特に効果がみられると言われ、実証実験では、35%程度の人に症状の改善がみられたそうです。
そのためプラシーボ効果は「偽薬効果」とも言われています。
そんなプラシーボ効果ですが、薬だけにとどまらず、私たちの仕事や学業、子育てなどプライベートにも影響を与えるものなのです。
プラシーボ効果を知らないと、あなたの努力の結果は半減しているかも知れません。
プラシーボ効果を上手に使い、より良い結果が得られるように活用していきましょう!
 

もくじ

・プラシーボ効果とノーシーボ効果
・プラシーボ効果とノーシーボ効果の参考例
・プラシーボ効果の注意点
・まとめ

プラシーボ効果とノーシーボ効果

プラシーボ効果は「良い方に信じれば、良い結果が得られる」と言うものですが、逆に言うと「悪い方に信じれば、悪い結果になる」と言うことにもなります。この悪い結果になってしまうことを「ノーシーボ効果」と言います。
例えば先ほどの、不眠症の人に偽薬の睡眠薬を処方する際に「この薬には副作用がでます」と説明すると、偽薬であっても副作用の症状が現れると言うのがノーシーボ効果となります。
このように、どちらに信じるかによって良くも悪くもなると言うことなのです。

プラシーボ効果とノーシーボ効果の参考例

痛みに関する人体実験
被験者をAグループとBのグループに分け、双方に電気を流し、痛みをどれほど感じるかと言う実験が行われました。Aグループには「痛みを軽減するクリームを塗ります」と説明し、Bグループには「痛みが強くなるクリームを塗ります」と説明しました。
実際には同じクリームを塗ったのですが、説明の通り、Aグループは痛みをあまり感じず、Bグループは痛みを強く感じたそうです。

アレルギーに関する人体実験
アレルギーの人に「漆の樹液を塗ります」と言って無害な物を塗ると、被験者全員が漆アレルギーの症状を発症しました。次に「無害なものを塗ります」と言って漆の樹液を塗ると、ほとんどの被験者はアレルギー症状が出なかったそうです。

カロリーの消費実験
ホテルの従業員で行われた実験です。Aグループには「客室清掃はカロリーを消費しエクササイズの効果がある」と伝え、Bグループには何も伝えず、双方にいつも通り仕事をしてもらいました。すると1か月後にAグループには体重や体脂肪、血圧等の改善がみられましたが、Bグループは何の変化もみられなかったそうです。

薬の値段による実験
同じ薬を1ドルと10ドルで販売しました。実験の結果、10ドルの薬を服薬した人たちの方が、1ドルの薬を服薬した人の1.5倍の薬の効果がみられたそうです。「高額なもの=良いもの」と言う思い込みからの結果だと言えます。

その他
子供が怪我をした時のおまじないで「痛いの痛いの飛んでけ~」などもそうだと言えるでしょう。同様のおまじないが世界中にたくさん存在するのも、小さな子供には、ある程度の効果があると考えられているからなのでしょう。
他にも、ジンクス、神頼み、パワースポットなどもそうかも知れませんね。

プラシーボ効果の注意点

先の参考例からも分かっていただけたかと思いますが、良い思い込みをすればプラシーボ効果になり、悪い思い込みをすればノーシーボ効果になってしまう「諸刃の刃」だと言うことです。

先ず、自分自身のことについては、「無理だろう」と思って行動するよりも、「できる!」と信じて行動した方が、プラシーボ効果がはたらき、より良い結果になりやすいと言うことはご理解いただけたと思います。
アスリートなども「自分はできる!」「自分は勝てる!」と言い聞かせてパフォーマンスを上げていますよね。
自身の仕事や学業などでも良い思い込みをすることで、さらに良い結果が期待できるのです。

次に、第三者から伝えられる場合
どのように伝えられるかによって、良くも悪くも左右されてしまいます。
例えば、自信が無さそうな医師から、病状や治療方針の説明を受けたら不安になってしまいますよね。
また、何を基準に説明されるかによっても伝わり方は大きく変わってきます。
例えば、医師から「成功率は90%です」と言われるのと「10人に一人は失敗します」と言われるのでは、同じことですが受け取り方は大きく変わってきます。
プラシーボ効果は、伝える側が自信をもって伝えることや、双方の信頼関係が強いほどより影響を与えます。
部下の育成や子育てでも、良い思い込みをさせることができれば、より良い結果が期待できるのです。
そのためには日頃からの信頼関係や、伝え方が大切だと言うことなのです。

まとめ

・プラシーボ効果とは、良い方に思い込めば、良い結果になりやすくなる。
・ノーシーボ効果とは、悪い方に思い込めば、悪い結果になりやすくなる。
・医療面だけでなく、意識やモチベーション、メンタル面などにも影響を与える。
・自己成長、部下の育成や子育て、プライベートにも影響を与える。
・他人に伝えるときには自信をもって伝えるとより伝わる。信頼関係が築けているとより伝わる。

ぜひ、皆さんもプラシーボ効果を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか!


【文:Nakaya(M&Pラボラトリー/チーフカウンセラー)
資格:キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士】
年間1,500名以上のカウンセリングを実施。仕事の悩みだけでなく、プライベートの悩みや生活改善などもアドバイス。「いきいきと働き、いきいきと生きる」ことをサポートします。



運営会社:株式会社M&Pラボラトリー
経営理念:「毎日を生きる人々に、前向きな力を」
事業概要:健康経営支援
・健康経営優良法人(経済産業省)認定サポート
・ストレスケアサービス(カウンセリング、施術、保健師相談など)
株式会社M&Pラボラトリーホームページ / お問い合わせ

CATEGORY

Favorite